新橋駅前ビル1号・2号

 JR新橋駅、烏森口付近の新橋駅前ビルです。 正確には1号館、2号館と「館」がつきます。 地下通路を挟んで向かいあってます。


 1号館、ビル地下の飲み屋街です。 幅の広い天井が光っていて、床がつやつやしてます。 まだ、サラリーマンはお店には入っていませんね。 なんせ16:30ですから。 


 たこ助。 既に2人、呑んでます。 男性の背中が、お店からでちゃってますね。 暖簾が肩にかかっている事から、解ります。

 舞。 準備中です。 
 共に一坪のお店ですね。 狭い。 通路にカウンターを出してます。 満席でも6〜7人、8人はどうだろう。 仕事の話とかは、ここでは無理ですね。 お店の人とのコミュニケーションの場所になってますよ。 帰宅前に30〜40分、立ち寄るだけの店。 梯子も可能ですね。 駅地下の駅近ですからね。 心配が少ない。
 


 向かいの広い区画のテナントです。 Cafe兼酒場に、モツ鍋です。 モツ鍋屋はとても清潔感があります。 暖簾の白さが良いのかな。 カウンターの調理場まで見える感じも、親しみと安心があるのかも。 共に10人前後は、入り込めそうなお店ですね。 Cafeは朝、昼もやってそうだ。


 スナックで良いのかな。 ダニエル。

 小料理 楽。 一般的な閉鎖された2店舗です。 これらを利用しても地階の食事をしているって印象は少ないんだろうな。 先ほどの店に比べると2時間近くゆっくり静かに過ごす店舗ですね。 ダニエルの方は、ライオンのマークとたった二つのメニューが「拘り」を感じさせます。 なんだか、先日お無くなりになった大原麗子さんのオールドかなんかのCMを思い出しました。 板張りでは無く、格子状ですが、木材の赤茶加減が良いですね。 渋味も感じます。 惹かれます。 楽は、暖簾だな。 立ち飲みの暖簾とは、丈の違いで機能を別けているな。 提灯、街灯、暖簾と狭い壁幅・間取幅にあしらわれているのが、良いのか悪いのか、個人的に微妙だ。 主張しているのは暖簾の若草色だけだから、これはこれで良いのかもしれませんね。

 通路を進み、左へ2度、曲がりました。 

 まだ、食事処が並びます。 その通路の間に公衆電話群です。 時代を感じますね。 黒は地震時もOKタイプでしたっけ、緑がそうでしたっけ。 記憶が曖昧だ。 携帯の普及で、最近、公衆電話のタバコ臭さともに縁が無い物です。 使用頻度が落ちてますからね。 ここは携帯電波は、どうなんだろ。


 戻って2号館へ入ります。



 1号館と比べて、うって変わって狭い通路です。 有効1.2mはあると思うんですが。 左手に「ちゅらさん」、右手に「牧乃家」、奥を覗くと、るみ、鬼平、あかり、あいはま、わがままや、靴みがき屋が続いてます。 こんな狭い通路に。 これらの店は、1〜2坪ベースのテナント群です。 両サイドにも通路と店舗があるんですが、中央通路でも、この数です。

 牧乃家のガラス障子戸は、黒い壁の中で目を引きます。 少し、隙間を作って、店の中を覗きたくなる感じです。 狭さが、静かに立ち寄る場所のマナーを作っている感じもします。 扉中桟の彫り文字取手が、カッコいい。 でも、取手は別か、四角いのが取手だから。 結構、隙間です。

 反対側のちゅらさんでは、対照的に少数で集まって明るく騒げる感じもします。 牧乃家とちゅらさん、どちらも気を休めるという点では、共通している雰囲気があるかもしれません。 青い海をデザインした壁が明るいです。 周囲の黒が背景化していて、青が引き立ちますね。 

 進み、靴みがき屋のクリームの匂いを横目に、付近を一周。


 立ち飲み屋が、並びます。 扉で仕切られたお店も1〜2坪程度と思われます。 廊下の回遊しても、15〜20m在るか無いかの規模です。
 1辺40cm前後の正方形看板群・サインが代わる代わる出てくるのが、楽しいな。 形の変化は少ないですが、文字がパラパラと変わえいます。 来た人は、狭い通路なので、いやおう無しにチェックしてしまうのが、この空間の特徴だな。
 
 1号館と通路、店舗規模の違いが、はっきり解りますね。
 結局、外の普通のビル群の路地のお店並びとは、統一性が違いますよね。 ビルの並びだと、普通の外壁並びが、少しづつ違い街並みのアクセントに変わりますが、ビル内のテナントだと一列、一面をテナントごとに振り分けてますからね。 屋外とビル内では違いがでますよね。 ビル内のテナント群だと、偶発性が無いと言うか、突発的なものが無いような気がします。 法律で様々に規制はされてますから、あっては困るんですが。 故に、そんな感覚に欠けるのは間違いないと私は思います。  
 
 本日は時間的にも財布的にも入りませんでしたが、個人的には2号館側に興味が涌きました。 別の機会にでも、楽しみたいと思います。

撮影日090930:P3A 吉田