建替えです。(Rebuilding:再建築 )

 中央区銀座まで埼玉県内より2時間かけて来ました。

 歌舞伎座です。 千秋楽は4月30日ですかね。 GWまでやった方が最後に収益的に良かったんじゃないなんて思いながら。 眺めています。 左右対照的な造りに大きく庇の突き出た屋根が、重厚な品格と貴重を感じさせます。 所謂、お城造りのように段々ではない、階高さのある三重層の構造が「館」と言った印象を与えます。 当然、舞台ですから、天井高さや懐が無いと様々な仕掛けが収まりませんし、お客が入りませんよね。 はやり、無理をしてでも、最後に中に入って写真に内装を納めるべきだったかな。 私は高校生の時と、友人の付き合いで1〜2度、入った事があるとは思うが記憶に薄い。 心残りと言うすきまだなぁ。 失敗。 

 前面道路、築地寄りより、歌舞伎座を見ます。 周囲は10階建て位のビルが建っていて、埋まってしまっていまる。 殆ど見えない。 今後は、後ろは高層階が計画され、手前のビルより頭を見せるようになるのかな。 でも、それもなんだなぁ〜。 この建物は、このままでも。・・ 壊すのは、もったいない気もします。
 因みに歌舞伎座の昭和の戦災後修復設計は吉田五十八です。 今回の再建築は三菱地所隈研吾建築事務所です。 今の歌舞伎座さん、長い間、お疲れ様でした。 

 付近、銀座内を走っていると、又、新築工事準備です。

 しかし、この奥のビルの側壁はすごいです。 1階から、最上階までダクト配管がびっしりですね。 本来、目に付かないはずの部分ですから、ど正面からみるとすごい。 以前、たんぽぽ様が廃墟建築と言う言葉を紹介されていましたが、まだまだ元気なビルだと解っていても、廃墟建築と言いたくなる。 見なかったことにしたくなります。 天気が良いだけに、余計、目に付く。

 帰りに、遠回りです。 寄り道。

 先日、西武グループが建替えを決めた赤坂プリンスホテルです。 首都高速の高架との隙間から綺麗に見えますね。 このバブルを受け止めたような形状のホテルも数年後には、見れなくなるのか。 個人的には、これは建替えても良いかなぁ。 見える空の形が変わる程度だろうな。 時代を象徴し過ぎた新し目のビルは、時代に合わせて変化した方が良いかもしれないですね。 そう感じます。 確か、国際会議室なんかを減らしてオフィス込みのビルに替えるとか。
 結局、さばさば割り切れたコメントが出来るのは、私にとって高額で縁の無いホテルだからかもしれない。 ・・・うーん。 少し情けないかな。 差だな。 差。
 

撮影日100502:P3A 吉田