久しぶりのかわさきさ。

 神奈川の川崎です。 ミューザ川崎ラゾーナ川崎プラザの存在はここ数年で知っています。 公共施設ミューザは、様々な面でニュースにも取上げられてしまったりしていて。・・・ しかし、すごい発達ですね。 京急と繋がるロータリー側は、まだまだ改築が進んでます。 そんな中、ここは知らなかったです。 

 VIA CITTADELLA。 ガラスの塔がちょこっと見えます。 向かいには銀柳街。 華とステンドグラスのある街をアピールしてます。 VIA CITTADELLAのアーチを潜って入ってみます。 なんだかフェスティバルです。 辞書がないので、何語か解りませんが、イタリ?スぺ・・だろうかなぁ。

 進むとガラスの棟を囲むオレンジ色のタイル張りの建物が構えています。 角がピッと立った感じの小さな建物がたくさん立ち並んでいますね。 結構、統制と言うか、バランスが取れてます。 計画的なものなのですが、意外に楽しげです。 

 どういう設計計画の趣旨かは解りませんが、平面的には同心円状の広場から、広がりがありますすね。 すきまブログ開始時に福岡のキャナルシティを掲載しましたが、大澤先生はそれを見てわくわくしますと発言していました。 ここはどうですかね。 断崖絶壁と表現しても伝わらないでしょうが、何だか、地面から一気に岩が立ち上がり並んだような立体構成の空間群の気がします。 上からずっと見ていると目が廻りそう。

 建物群に入ってしまうと狭い道幅で、今ひとつの見通しで、視界はせいぜい20m、見渡せるかどうかになりますね。 綺麗な色合いに包まれたごみごみ感は楽しげです。 狭い道幅は、結局、訪れた人に空間の親近感を与えますよね。 私にはそう感じるな。

 少し、ぴん呆けですが、入組んだ空間で、ゆるやかな下り坂の空間です。 こういうところで思う浮かぶのは、何故か「モンマルトル」の写真、階段空間ではないのですが。 ヨーロッパ風なら何でも良いのかと、自身反省気味の中、探険してみます。

 高く位置する空間にいるので、見渡せはするのですが、道筋が解るかは別問題のようです。 これが楽しげなのか、単に不安なのか。 ここらは問題だ。 階段手摺の角、角が、とげとげしく不安を煽るなぁ、何だか。 一般的な設計を繰り返している人間にとっては贅沢な空間使いですね。 

 このVIA CITTADELLAのアーチと建物との間に、ふと抜け道があります。 アーチ自体は駅に続く大通りに面して作られただけでしょうね。 昔からある路地が残っています。 おお。 人世横丁的だ。 こちらは残ったという感じです。 対照的だな、隣の区画と比較してもそうだし、池袋の結末と比較しても。 


 名画商店街です。 2m位あるのだろが、電柱や電灯、看板の設置の影響で通り幅は1mちょっとって所かな。 狭いな。 雨に濡れなそうに感じるくらい細いですね。 実際、濡れるだろうけど。 道のど真ん中に排水溝が設けられている。 雨降ったら、相当、大変なんだろうな。 雨水が掃けないで。
 ここ数日、大阪、新橋とビルごとに小さな看板が集まって巨大看板になっているのものばかり見ていました。 しかし、ここは通りの狭さに対して、個の看板1つがでかい。 邪魔なんだけど、入ってみたくなる。 先ほどのアーチとは違い、この路地を潜り込みたくなる。 

 Bar50とすっぽん福味。

 その向かい、季節料理か寿司か。 木の縦格子のお店には色合いから明るさを感じます。 暗い道ではない感じ、印象。

 勉強屋、座敷席がありますね。 ここは昔からこのお店だったのかな、喫茶だったんじゃなかろうか。 ガラス窓の大きく店の中を見せているのは、開放的だ。 暗いから完全に中が見えない感じがするし、音は聞こえない分、プライベートは守られる。 お客は結構安心して飲める感じ。 ここだけ、少し通りも広くなった感覚を覚える。 個人的には入りたくなった。 意識だけ、お店に入り込んだとすると、それはもしかしたら「niche」かもしれないな。

 実際、お店が並ぶ路地自体は15〜20mってとこかな。 VIA CITTADELLAは、此処を残して計画されたのは、面白いなぁ。 やっぱり、人世横丁の取り壊しは、何だか悲しいな。




撮影日100521:P3A 吉田