震災による液状化 in 浦安
KKE自転車部の方を誘って浦安市の液状化現象を見に行きました。 さいたま市から荒川土手道を通り浦安市まで40〜50km位の様です。
新浦安駅付近に来ました。 歩道脇にタイルの破片が、寄せてまとめてあります。 電柱も、曲がっていました。 付近のコンビニの定員に話しを聞いたんですが、ここらのひび割れはおおむね3・11の震災で起きたか、大きくなったものだそうです。
付近マンションの外壁も良く見ると、タイルが割れて補修されています。 隣接する建物を繋げるエキスパンジョイントのカバーも外れていました。 揺れの大きさを感じさせます。
新浦安駅外部ELV。 これは日経アーキテクチュアにも掲載されていたので個人的に見たかったもの。 上空通路と階段が20cm程度離れてしまっています。 付近の地盤は波をうってしまったようで、階段を下りた付近で沈下しています。
駅付近のヨーカドー廻りの歩道です。 KKEのMさんの協力で計測。 約7cmの沈下だと思われます。(タイル厚さを考慮) 全体的に歩道の勾配がぐちゃぐちゃで、段差があった場所か、沈下かの区別も難しいです。 多分、ここは沈下に思えます。
更に海側に進みますと。・・・ 旧コンビニの建物ですが、歩道側に傾いています。 建物の入口前方の地盤が沈下したようですね。
海岸にたどり着きました。 随分と舗装道路が破壊されています。 KKEのYさんのコメントだと、茨城北部辺りでも堤防の一部が津波で持っていかれたと言うニュースをみたそうです。 浦安は大丈夫だったわけですが、無被害ではないですね。 幅2.5m、最大レベル差60cmでしょうか。 大きな地盤のうねりが見れました。 KKEのKさんもびっくりで一緒に撮影です。
埋め立て地の地盤の斑と言うものを考えさせられましたね。
撮影日110503:P3A 吉田隆久(KKE自転車部を誘って)
Osama bin Laden is dead.....
5/2をちょっとまわった頃にテレビを適当に見ていたら、
なんてニュースが出てきました。1枚目の写真は、White House の前に沢山の人が集まって喜んでいるって絵です。2枚目は更に、Ground Zero でって感じです。皆が狂喜している時に3枚目の Obama の会見ニュースです(earlierって書いてありますが、これは、CNN では、何回も放映されています)。アメリカ、9.11 の象徴という所に人が集まって喜んでいるって光景です。まぁ、このあたりは、当たり前.... っていっても、夜中の1時を過ぎた時(1枚目の写真に 1:16AMって書かれています)にもまだいるんです。もう少し早い時間帯では、野球の試合の間に速報が入ったようで、スタジアムで U-S-A! と合唱をしたらしいというニュースもしていました。
で、実は、Times Square でも、同様の集まりは夜中にあって、普段は、
上の写真のように観光地であるところが(ミュージカルが沢山復活しているところを見ると、アメリカは経済危機から復帰したのかなって思いますが、食べるところは、fast food っぽい所が増えているような気がします。話は本題からずれちゃいますが、
みたいな店で、ハンバーガー 1ポンド(lb=453.6g程度)
を食べると、This is America って感じにひたれます。これって、ナイフしかついてこないのですが、まず、まともに食べられません。写真の状態できたのですが、かじりつくのも無理でした。私はナイフで食べるハメに。他の人はどうしているのか.... 肉はミディアムに焼けていてよかったのですが)、すごいことになっていました。Ground Zero ほどではないと思いますが.... Ground Zero の狂喜にはちょっとついていけそうもなかったので、Times Square にいってみました。
テロップっていうのかな? ``fans greet bin Laden News with `U-S-A!' chants....''のようなことが流れていました。
皆、完全に喜び一色です。警官が念のために? 立ってはいますが、暇そうにしていました。自分もできれば、参加したいが本音かも知れないです。最後の写真はわかりづらいかも知れませんが、蝋燭を持っているところです。本来のキャンドルサービスですね。中には、
のようなメッセージを持った人もいました。メッセージの内容は、下のような感じです。驚いたことに、同じ 5/1 だったのですね.... これは、狙って??
さて、ここは、7th ave. に沿っているのですが、車もわざわざここに来て人だかりを撮影しているようにも見えます。確かに、アメリカの国旗を振り回している車や、手を突き出している車もいますが、何回も来ている車もいますし、タクシーは、通るたびにクラクションを鳴らしたり、そのたびに、人々は U-S-A! の合唱です。すばらしい一体感ですね。
NYPDの車がきた日には
みたいな歓迎でした。では、何故、ここで?? Army Recruit Station (二つ前の写真の右側にある国旗の電飾がある建物です)があるからかなぁ?? なんて読みすぎ? 単に人が集まりやすい広場があるから?
いずれにせよ、地下鉄の中で年配の方が、「ニュース見た?」「生活がよくなるね」なんて話していたのが印象的でした。普通の人の反応でしょうね。でも、アメリカ強しですね。といっても、NYC の全域で人が騒いでいる訳ではなく、特定の場所というあたりが、イコンを狙っているのか、単に夜中なので、やや安全で、象徴的な場所を選んでいるのか....
最後に更にどうでもいい話かも知れませんが、CNN を見ていたら、Osama の死体はイスラムの伝統に従って、水に埋葬したといっていました。死者に鞭を打たない所は美しいのか?? これを報道するということは、イスラム社会からの反感を防ぐためかも知れません。ちなみに、民主的な施設に対して危険であるという alert が出ていますが....
た
都合学による地震データ可視化(TN)
都合学メソッドを用いた可視化結果(Tsugo Network)をアップします。データは3/12-3/23の9:00まで。他の分析から得た話と同じ主張が導かれただけですので、今回は、特に説明の必要はないものと思います。
※作用反作用を起こすのは当たり前なので、左下の数行は、可視化でそこが出るんだなあとくらいに見ておいてください。要点は右下です。
私は、一連の分析結果について新聞社で記者をしている友人にも話しましたので、義務は果たしたつもりです。
福島原発が現状では優先とのことですが、それであれば、文脈つき情報にして頂ければと切に願っています。原発においても放射線量においても、「規制」というものがどのように生まれたか、従ってその規制をどのように一般市民が受け止めるべきであるかを説明しなければ、いたずらに買占めを煽り、その結果として規制が無い場合よりもより多くの方々が健康を損なうように危惧しているところです。
大澤幸生
地震:20日前後の活動変化を可視化してみました
つぶさにデータを観察していたのですが、私のような地震そのものについては素人の者にもわかるような地震の静穏日が一瞬、3月20日の前後で入ったように見えます。しかも、その前後で静穏化(↓)から活性化(↑)へと遷移したケースもありますので、何かあったのものと考えて、3月20日13時を境としてその前後のキーグラフを比較した結果です。
図1: 20日以前の地震の様子(黒い丸は安定して活性化しているところ、赤い丸は活性が不安定:要警戒と私が考える個所)
図2: 20日以降の地震の様子(以下に説明)
キーグラフでは、20日以降の様子をあらわすこちらの図2に、図1よりも(マグニチュードの時系列データによって)活性化している地域に上向きの赤い矢印を、減衰している地域に下向きの赤い矢印をつけました。
前と後で、消えている地域と増えている地域があり、
・消えている地域はマグにチュードあるいは頻度が減少
・増えている地域は増加
という傾向が見られます。つまり、キーグラフで表示される地域や地域群の移動が、活性化している領域の経時的な移動におよそ一致します。その上で見ると、全く短期的な話ですが、沖縄、大分という、現状では頻度の低い地域が新しい活性化領域と隣接しています。
キーグラフをこのように用いると、個々の地域の地震の活性化とおよそ一致するマップが描けることはご紹介できたのではないかと思います。
一応ですが、図2の矢印をつけたもとになったマグニチュードの変化グラフを以下に入れておきます。
ひとつの解釈ですが、太平洋プレートの圧迫によって縛られていた列島が解放され、M9よりはずっと緩い(といっても人間にとっては十分影響力のある)活動を、中央構造線レベルに沿って展開し始めたと理解するのが妥当ではないかと思います。
今回のキーグラフ図のように初期の震源よりも遠い南方に鋭く赤ノードを示す結果も、全く不自然ではないとおもいます。前回の投稿
http://d.hatena.ne.jp/kokashita/20110315/1300205115
でも、奄美に近いトカラ列島が赤くなっていました。
首都について: 本日の図だけ見ると関東では千葉東方沖と福島・茨城が活性化する後は直下型大地震には至らないように見えますが、これほど大きく変化していますので、数日間の静穏化だけで首都が落ち着いたと考えるのは根拠として不十分です。
以上から、国内で転居して地震リスクから逃げるという発想ではなく、必要な通常の防災体制とは何かを改めて学習する指針が改めて今、必要と思います。
大澤幸生
「東北地方太平洋沖地震」の連動地震の震源についての可視化
皆様
このたび、東北地方を中心として、大地震によって亡くなられた皆様に深くお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様に、深く、お見舞い申し上げます。悲しみを表現する言葉が見つからず、このようにお見舞い申し上げることが帰ってご遺族を傷つけるのではないかとさえ心配してしまいますが、言葉足らず申し訳なく、自分の非力を悲しく思います。
また現在、被災され心身ともに極限を超える辛い思いをされている皆様に、心からお見舞い申し上げます。
一方で、いますぐに私がしておきたいこととして、関東在住の皆様にも、是非十分な注意を頂きたいと考えております。その理由を以下に申し述べます。
なお、皆様に過剰な反応を与えないように表現を選びましたが、「パニックを招く情報を出すな」という主張に私は同意できません。私自身に近しい多くの人々が阪神淡路大震災で被災した経験からすれば、事前の情報は、正しく文脈を伝える努力を払う限り、提供されるべきだと信じています。
今回、オリジナルというよりいまもって「我流」と言われることもあるデータ可視化手法(キーグラフとその拡張)で、今回の地震活動についてある仮説を持つに至りました。
(1)ひとつめの可視化方法は、11日16:00〜13日15:30の地震を3つの時間帯に分け、順に震源時系列を可視化して重ねたものです。次の図の、上からFig.1, Fig.2, Fig.3は順番に震央地点間の共起関係(連続した時間に地震を起こした関係)を可視化したもので、順に見ると紙芝居のように、動いた部分だけが連側的に、見慣れれば直感的に分かるようになっています。
Fig.1: ↑3月11日大地震の後〜深夜ごろ
特に私は赤い丸に注目し、
・徐々に東北以外の、新潟県中越と関東を結ぶ塊が位置づけを高めている(Fig.2, Fig.3右側)
・Fig.3では東京湾、三重県南東沖が重要な連結点を占めるようになっている
点を懸念しています。このような赤い点あらわされる結節は、これまでにも
・1992年までのデータに対しては野島断層
・2003年のデータに対しては新潟中越と福島会津
などを表したものであり、その原理は、「頻度の高い地震共起地域の塊を、複数個結ぶ点はいくつかの活動の接点で圧力を受けているだろう」という仮説に基づいています。つまり、上記について
・首都圏直下型の震源と、
・東海・南海地震について想定される震源
に対する圧力が高まっていると解釈されます。
(2)上の図からは分かりませんが、さらにデータ結晶化によって、データに直接現れない潜在的な断層構造の動きを示唆する結果が次のFig.4です。
データ時区間は(1)より少し前で、これは12日の15時の時点までに得た図ですが、当時少しずつ頻度が上がっていた千葉県東方沖などの関東地方と、大地震の震源となった新潟県中越、長野県北部の間にその潜在構造を示す10, 11, 16, 21という、番号だけの赤ノードがみられます。これが、フォッサマグナ東縁の断層系と一致している可能性が否定できません。
これらの結果と、平成23年3月13日地震調査研究推進本部・地震調査委員会の、
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/11mar_sanriku-oki2/index.htm
この報告書にある「*変動ベクトル図(水平)」を見ると、東京あたりに捻じれるような力が加わっているように見えるほか、今回の添付のキーグラフで赤ノードに出ている地点に歪む力が加わっているように見えます。ただし、この図については原点の位置にも注意が必要であり、応力分布図が公開されるまでに解釈を試みる時期尚早かも知れません。
・・・以上はあくまでも地震学を専門としない者の結果と見解です。
この結果が直接大地震を予知あるいは予測するものではありませんので、全く冷静にとらえて頂ければ幸いです。少なくとも、関東ご在住の皆様には、今一度防災の指針を見直して頂ければ幸いです。
大澤幸生